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奨学金制度の本来の姿とは?

こんにちは、たなべです。

奨学金制度について少し気になって調べていると
なんとも胸が苦しくなる気持ちになるニュース記事が目に入ってきました。

奨学金制度の意義が揺れている?

1つ目の記事はこちら。

奨学金は本来、『勉強したくても経済的に大学に進めない若者をサポートし、人材を育てる社会的な仕組み』として機能していたはずです。資源に乏しい日本では、人という資源は大事ですからね。
(中略)
学費が無償だったり安かったりする諸外国の教育モデルが「理想像」として例に挙がりやすい背景があるのだが、その諸外国では「そもそも大学に入るハードルが高いこと」「日本より実学主義であること」などはあまり語られない……。
(中略)
『奨学金を借りている学生のほとんどが、奨学金を学費の支払いに充てていること』を問題視している―。

東洋経済ONLINE 「奨学金520万円」65歳大学教授の踏み込んだ提言

2つ目の記事はこちら。

 本来、若者の学ぶ環境を保障するはずの奨学金制度だ。海外では「奨学金」といえば返済の必要がない給付を意味するが、日本ではそのほとんどが借金である。昨今、この奨学金制度は社会問題として認知されるようになってきた。自己破産した当事者の連帯保証人・保証人になっていた親や親戚にまで債務が連鎖し、「家族破産」に追い込まれるケースが増えてきているのだ。

Yahoo!ニュース 「死んでチャラにしようと思った」 奨学金3000件調査から見えた「生の声」

 プロジェクトに参加しているAさん(20代、女性)は、教員を目指して私立大学に進学するため400万円の借金を抱えることになった。三人の兄弟も同様に奨学金を借りており、四人で一千万円にのぼる。

 彼女は大学を卒業後、希望通り通信制高校の教員になることができた。しかし過酷な労働環境で体調を崩し、退職せざるをえなくなってしまう。退職後は返済に困り、一時は知人に借金をするなどして対応していた。「死んで奨学金をチャラにするしかない」と考えたこともあったという。

Yahoo!ニュース 「死んでチャラにしようと思った」 奨学金3000件調査から見えた「生の声」

 

そして最後にYahoo!知恵袋のやりとり。

「奨学金とはなんですか?」という質問に対して
「学生本人の借金」「あなた自身の借金」という回答が並んでいます。

本来は「学ぶ人を支援するための制度」だったものが形骸化してしまい、
今では「学生個人の責任において借りられる、学費支払いのための借金」という意味合いになってきているようです。

当初の『強いものが弱いものを守り育てる』という文脈はいつどこで消え失せてしまったのか と思うと同時に
自分自身もお金で苦しんだ時期が長かった(長い)ので、全部諦めて投げ出したくなってしまう気持ちも分かります…。

多額の借金を借りながら奮闘する人も

調べている中で多額の奨学金を借りながら前向きに生きている方を見つけたので、そちらもご紹介します。

この本の著者は1,512万の奨学金を借りながら、毎月6.4万ほどの返済をしているけれど
前向きに絶望せずにどうにかしようと現実と向き合っていて勇気づけられます。

この著者が前向きに向き合った方法としては、
ファイナンシャルリテラシーを身に着け
授業料免除、奨学金の再申請、国民年金の学生納付特例制度、減額返還制度、在学猶予
といった制度を活用し
ストック型の資産形成を始めた、というようなものでした。

奨学金を借りる借りない関係なく、
今後生きるための収支を合わせるには必要なことだよな~と思いました。

また本書の中で紹介されていた
ファイナンシャルリテラシーを高めるため参考にされたという
1つのyoutubeチャンネルと3冊の本のリンクを貼っておきます。

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奨学金情報まとめサイト

奨学金情報を扱っているサイトには下記のようなところがありました。
どれも情報が網羅的且つ見やすいサイトなので、ぜひご参考ください。
なおJASSOについてはご紹介不要かと思いますので省略します。


crono

デザインが堅苦しくなく見やすいです。

わしまる大学

有料にて奨学金申請書類の添削もおこなっているようです。

ガクシ―

以前ご紹介した『コギダセ!学生応援奨学金』の第8期を募集しています。(22.9.18現在)

奨学金.net

奨学金申請理由のパターン例文を置いてくれているので初めて申請する人は是非。

公益社団法人 博報堂教育財団

何故か上記どのサイトにも載っていなかったので載せておきます。教員を目指す大学・大学院生向けの給付型奨学金。
知人が奨学生ですが、奨学生向けのセミナーの内容が面白いです。教員を目指す方は是非。

今回は奨学金についてでした。
最初はまとめようと思っていたのですが、
あまりに情報量が多いことと他のサイトが丁寧にまとめてくれているのでいいかなと・・。

次世代の人たちの経済的な不安や負担を軽減できるような社会にしていきたいなあ。

おすすめの奨学金サイト「ガクシー」 【新高2・3年生向け】総合型選抜(旧AO入試)とは?