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【新高2・3年生向け】総合型選抜(旧AO入試)とは?

こんにちは!たなべです。
今回は特に「受験なんてまだまだ先の話だ」と思う高1・高2の方に向けて記事を書いていきます。

「部活引退してから本腰入れよう。」
「体育祭が終わってから。」
「みんなまだ試験勉強し始めてないし。」
すごく分かります。

今回はそんな人にとりあえずでいいから
読んで欲しいかなと思い書いていきます!

この記事を読んでわかること

・推薦・総合型選抜で評価されること
・意識次第で今から準備出来ること

・日常から意識して頭の隅に置いておいて欲しいこと

大学受験は本当に先の話?

寧ろもうすでに準備期間が始まった方が良いと思った方が良いです。
有名私立大学は9月に来年度入学生向けの入試書類提出期限が迫ってきています。

つまり、高2の方は1年後には書類が完成・提出している状態でなければなりません。

ほとんどの人は
「先輩が共通テスト受け終わったら・・・」
「部活引退したら・・・」
といった節目のタイミングで
受験生として気合いを入れようとしていませんか?
その考えは危ないかもしれません。

結論的に言えば
同様の考えを持つ人はやはり多く、
自分の現状の偏差値と同等か±5くらいの進学先に進むことが多いです。

高偏差値を目指せ、ということが言いたいのではなく
大学進学や就職選択肢を多く持っておいてほしいと思います。

総合型選抜(旧AO入試)とは?

総合型選抜は、大学や学部の定めるアドミッション・ポリシーに沿った学生を集める入試方式です。

選考内容は大学・学部によって異なりますが、

  • 志望理由書などの書類選考
  • 面接
  • 小論文
  • プレゼンテーション

上記を複合的に試験し、能力・適性、意欲・目的意識を総合的に評価しています。
国公立・私立問わず受験者数に伴い実施枠も増え
現在は私立大学の8割以上が実施しています。

総合選抜への準備

そんな総合型選抜を受けたい、もしくは受ける可能性が少しでもある方に向けて、
これから準備出来ることを述べていきます。

3年生から準備出来ることは
資料作成や自分に関する事柄のアウトプットをまとめるこです。
1・2年生から準備出来ることは
アウトプットを意識した活動を作ることです。

1・2年生から準備する方が有利なのは明らかですね。

活動内容やテーマについては後述しますが、何でも構いません。

活動の中で
「自分がどういった目的を持って、どんな方法を用いて、どんな行動をしているのか」
「活動や活動の中での工夫は、どんな課題意識がきっかけにあるのか」
というコトを自分の言葉として持っておいて欲しいです。

意識しておいてほしいのは特に後者です。

私は学校やオンライン上で推薦指導をおこなっていますが、
特に3年生になってから指導の依頼が来るパターンがほとんどです。

そしてその殆どが、
活動の根幹になっているはずの課題意識の明文化に困ります。

大学は研究機関です。そして研究とは何かと言うと

研究(けんきゅう、英: research リサーチ)とは、ある特定の物事について、
人間の知識を集めて考察し、実験、観察、調査などを通して調べて、
その物事についての事実あるいは真理を追求する一連の過程のことである。
語義としては「研ぎ澄まし究めること」の意。

Wikipediaより引用

とのことです。

”ある特定の物事”について調べるのは
「なんで?」という課題意識があるからですよね。
その上で、実験、観察、調査を通して調べて事実や心理を追求するということですね。

つまり、
大学に入りたいという人が「課題意識」の部分を飛ばしてしまうと
「課題意識を持って行動する特性を持っていない」
「研究活動には向いていない」
と判断されるかもしれません。

どれだけ魅力的な活動をしていたり実績があっても、
課題や目的を明文化出来ないところがあると、
書類作成に手間取ったり面接直前に慌てることになります。

結局一芸入試じゃないの?

私の学生だったころ、AO入試は「一芸入試」と呼ばれていて、
〇〇で全国大会に行った、〇〇賞を獲得した、など
実績のある人しか受けられないし受からないという風潮でした。

総合型選抜はそうではないです。

書類審査はAO入試でもありましたが、

  • 独自の学力試験
  • 小論文
  • プレゼンテーション
  • PR動画
  • 自由記述書類
  • 研究レポート

など学校学部によって様々な試験方法を用いて
「大学で勉強する際に必要な知識技能を持っているかどうか」
が測られます。
大学入学共通テストを加味する場合もあります。

そのためにアピールするテーマは
学業、学内イベント、部活動、課外活動、習い事などから広く見てもらえます。

活動アピールのポイントはプロセスにおける再現性です。

「こんな結果が出せたから私はすごいんです!」

もちろん結果を出せたという事実はすごいんです。評価されます。

でも、みんながそれを書く必要はなくて

「結果に至るまでの努力はこんな部分で、こんな反省と学びがありました!」

過程での反省や学びには、結果以上の再現性が含まれる場合が多く、
旧AOよりはこの点での評価部分が大きくなっている印象です。

ただし、先述の通り
目的や課題意識が伴っていること
加えて、それが将来設計や大学での学びと一貫していることが重要です。

総合型選抜は評価基準が見えづらい分、躊躇する人も多いかと思いますが
個人的にはすごく良い入試方式だと思っています。理由は下の記事にて述べています。

AO/総合型選抜を勧める4つの理由

勉強の妨げにはならないの?

総合型選抜について理解したところで、
「でも一般入試に向けて勉強したくて時間は削りたくないな~」
って人もいると思います。

実際に私が総合型選抜指導をおこなう前の面談時にもよく言われます。

「勉強時間が減ってしまって不安なんですが・・・」

単純な時間数の話をするのであれば、当然準備する時間分減ります。
でも見返りは十分あると思います。

「何となく名前の響きが良い大学」「偏差値的に丁度良さそうな大学」
という選び方ではなく
「将来自分の人生において重要な学びを得るための大学」
という選び方が出来れば
勉強へのその後のモチベーションUPも図れます。

また、
「大学に受かったから勉強終わり~!大学生活あそびまくろ~!」
という状態にもなりにくいと思います。
遊ぶことは大事だと思います。が結局その先、
遊び飽きた後にやりたいことがあった方が良いです。

もし遊びに飽きてもやりたいことが無い場合、
その時に見つける必然性はおそらくなくて、
見つけるための思考や行動は優先順位が下がります。
就職して仕事をし始めてから、
「大学でもっと〇〇しとけば良かった…。」
ということになるかもしれないです。(ちなみに僕です。)

長くなってしまいましたが
大学内でやりたいことを見つけるのはかなり難しい
と思っています。

単位取るのに忙しい、遊びにバイトに忙しいと
色んな言い訳の中でやりたいことを明確化することへの
優先度を下げていきます。

仮でも何でもいいから
「自分の興味関心があること」
「これは頑張ったって胸を張れること」
について言語化表現して人に伝えることは
学びがあって、時間を割く価値はあると考えてます。

ちなみに僕は効率化・仕組み化が好きで勉強については特に
答えがあって再現性があるなら時間はどんどん短縮していけばいいと思います。

色々な学習サービスがありますが
スタディサプリが一番おススメです。

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総合型選抜にはどんな人が向いているの?

大学の募集要項に書いてある要件をクリアすることが前提ではありますが、
平たく言えば必要な準備を出来る人自分と向き合える人挑戦心のある人だと思います。

準備物や自主的に調べることも多いです。
初めての書類作成で必死で作ってもダメ出し喰らうことも多いです。
倍率は人気がある大学ほど高い場合が多く、定量的な合格基準が明かされていないです。

その中で状況で自己改善のサイクルを回せる人は向いていると思います。

志望理由書って何を書けばいいの?

「これさえ書けば受かる」的なものは無いですし、必ず受かると言えることもありませんが、
これまで指導してきた中で、合格者の書いてきた要素をまとめている記事が下記になります。

志望理由書のチェック項目

また随時情報更新していきます。

小論文ってどうやって練習すればいいの?

  • 文章の型を知る
  • 文章の書き方を知る
  • 頻出テーマと問われ方を知る

ということを実際に書く作業と交互に繰り返していくイメージです。

お察しの通り、短期でどうにかなりにくいものになります。
論理的思考の強い人が若干有利、くらいです。
まずは型を知ると言うところですが、下記に書きました。

【小論文初学者向け】学校提出文章の型

こちらも随時情報増やしていきます。

面接ってどうやって練習すればいいの?

面接はこれまでのアウトプットと齟齬のない、
円滑なコミュニケーションが求められます。

書類作成時点で「ここは聞かれるだろう」という点も出てくると思いますので、
その点への準備対策を怠らないことです。

まずは提出書類の口語説明を意識して
「自己PR」「学生時代に力を入れたこと」
に力を入れましょう。

就活でも同じようなことをおこないますので、良い練習だと思って楽しめればいいと思います。

実際の経験談を基に、去年慶應SFCの面接を受けた学生の記事が下記です。

合格者の慶應大学SFC AO入試面接対策方法4選

彼女はいわゆるビリギャルです。

映画化された有名なビリギャルは
なかなか有名な高偏差値私立高校だったという噂ですが
彼女は偏差値36の高校で成績も・・・。
伏せますので察してください。(笑)

さいごに

高1・高2の時点ではどうしても入試に向けた準備の
必然性を感じられない人も多いと思います。

将来や大学のことを考えたり情報整理していったりすることは
優先順位を下げてしまいがちです。

まずは第一歩として、
「なんとなく」でも「良い大学だと聞いたことがある!」程度の興味でも良いので
大学の入試情報のページから募集要項や日常生活から
興味の湧くポイントを探すことをおススメします!

総合型選抜に向けた大まかなスケジュールや
おすすめの書籍などについても挙げていきますので
また見てやってください。

心配事やお悩みあれば問合せフォームからお気軽にご連絡いただければと思います。