こんにちは!たなべです。
私は主に高校生教育に関わってきており、
4.5年程前から、教科指導からキャリアや推薦指導の方に
重心が変わってきました。
今は高校の外部組織運営と、推薦専門の個別生徒指導で
活動しております。
特に最近AO対策や総合型選抜対策を依頼されることが多いのですが、
おすすめの情報整理&管理方法をお伝えしたく思います!
一般に、AOや総合型選抜では「志望理由書」なるものが求められます。
読んで字のごとく、志望する理由を書くものなのです。
そして
・対策中最も対策時間を要し、
・他の書類の軸となり、
・殆どすべての大学で求められる、
という特徴を持っているのが「志望理由書」です。
「文章の書き方が分かっている」、「頭の中がある程度ロジカルに整理されている」という人でも、めちゃくちゃ時間がかかります。
何に時間がかかるのかと言うと、「一貫性」を出す行程に時間がかかります。
もともと行動に「一貫性」がある ( 例えば…将来こんな人になりたいから、大学は●●大の■■学部に入る、その予定から逆算して高校生活ではこんな活動をする…と考えて日々を生活している) ような人であれば
文章の型にハメておしまいです。
でもそんなん難しいですよねって話で、僕も高校生の頃はそんなん考えてませんでした。(サボることと遊ぶことしか頭になかった。)
でも今の推薦ってそれが求められるんですね~。
「学生時代くらいもっと遊ばせろよ好きなことさせろよ~」って
思う瞬間もあったりしますが、
結局、推薦指導の過程で
自身が本当に好きなこととか
自身が一生懸命になれることを発見する人も
見てきたので、まあまあいいのかなって思ってます。
さて志望理由書の「一貫性」を作るのになんでそんな時間がかかるのか
と言うと、経験のポートフォリオが作られていないからです。
更に言うと、
「何ページもあってどこに何が書いてあるか分からないポートフォリオ」
では意味が無くて、
「どこに何が書いてあるか一目瞭然なポートフォリオ」
を作りたいなと思った時から実施しているのが、
マインドマップとGoogleドキュメントを活用した方法です。
まずは利用するツールの説明です。
あとこれはAO推薦や総合型選抜を受ける方をメインに考えて
お伝えしていきます。
大まかな全体の流れは下記の通りです。
マインドマップ:
・真ん中に自分の名前を書く
・右の追加枠に過去、現在、未来など一定の軸で分けて欄を設ける
Googleドキュメント:
・活動の内容を1つ1つ詳細に書く
・「共有」ボタンを押してリンクをコピーする
マインドマップ:
・活動内容タイトル部分にGDリンクURLを貼り付ける
以上です。
マインドマップサービスはマインドマイスターがおススメです!
https://www.mindmeister.com/?r=1242981
こちらは最初の欄の設定をどうするかだけですね。
過去、現在、未来と分けるのが簡単で
「志望理由書」が1000字以内であれば、こちらをお勧めします。
それ以上文字数の多い場合は、少し違った分け方をお勧めします。
こちらは気になる方のみご連絡いただければお答えしようと思います。
そしてひたすら過去に経験したことや感じたこと書き出します。
1つ思いついたら、それに対して「いつ」「なぜ」「どのように」…と
繰返し問うて出せるところまで深掘るのが良いです。
現在についても大体同じですが、さらに実績や活動、身近な成長を感じた部分なんかも書き出します。
また同じように深掘りします。
未来についても、将来どんな仕事をしたいのか、どんな性質の人間になりたいのか、どんなことが実現できる人になりたいのか、など思うように書いていきます。
沢山出てきた中で、共通項を探します。
これはなかなかテキスト上では表せないのであまり言えませんが
コツとして
主語と述語を書く
ということが有効になる場合があります。
例えば、
過去の好きなものに「プラモデル・絵」、
現在の好きなものに「スニーカー・家具」といったワードが
出たとします。
それぞれどんなところが好きだったのかを問います。
「プラモデルを作ることが好き」
「絵を描くことが好き」
「スニーカーのデザインが好きで集めることが好き」
「部屋に合った家具を考えることが好き」
こんな感じに書くと、共通項が見えやすくなったりします。
これらの共通項から更に、
クリエイティブな創作活動そのものが好きなのか
ロジックを組み立てるような考えが好きなのか
というような視点を持って、他の活動も見ていくと見方や解釈が
広がったり変わったりします。
後は本人が一番しっくりくるワードを選ぶだけ。
ドキュメントについては、受験生は多分これからってできないので
来年以降にAOや総合型目指すかもな学生用に書いておきます。
何かしら「楽しかった」り「嬉しかった」り「悲しかった」り「しんどかった」り、日常の中で色んな感情変化があると思います。
また文化祭、体育祭、~~研究、~~体験、~~実習みたいなイベントがあると思います。
その度に記録をしておいてください。
特に感情の方なんかは些細なことだと思い出すのが大変ですが、
「その情報があればもっと早く自分の「一貫性」に気付けただろ」
ってことも少なくないです。
誰に見られることも無いので、ありのままの感情とその理由を書いてはしまい込んでおいて欲しいです。
ポートフォリオ用フォルダを作っておいてそこにひたすら投げ入れていくだけで良いです。
で、それをマインドマップ作った際にひたすらリンキングすると。
余裕があればラベルで見やすくしても良いかと思います。
これで受験での志望理由書はかなりラクになります。
20~30時間分くらい、期間で言うと1~2カ月くらい短縮できると思います。
「一貫性」を見つけて言語化するのにはそれくらい労力がかかるので。
受験生については上のようなことは時間が間に合わないので、
志望理由書を書いて、最低3人の色んな人に見てもらって、添削コメントを入れてもらって、修正して…というサイクルを素早く5回くらい回してってください。
で、もしこれが実行できたらそこで一旦すごくて、
それだけ継続出来ればもともと大学合格は難しくないのかな
って思ったりもするのですが、
出来れば是非、合格後もそのまま続けてって欲しいです。
なんでかって言うと、就職活動で同じようなことをまたやるからです。
過去に私自身就職活動したこともありますし、
大学生向け就活セミナーで大学生を教えていたこともあります。
これはまた別機会に話しますね~。
ではでは!