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【方法・ツールを紹介!】ずっと役立つ自己分析➂

ご無沙汰していますたなべです。
更新頻度高めたいけれど、内容の質を上げようとすると低くなるという沼の中におります。

今回は前回に引き続き、自己分析パート3について書いていきたいと思います。
今回はモチベーションの所在というテーマで書いていきます。

今回の記事では「自分のモチベって何だったかな~?」と振り返ったり明らかにしてもらえれば幸いです。

私自身どちらかと言うとここは苦手なところであり、
苦手ゆえにジェネラリスト的な立ち位置からなかなか離れられないというジレンマを抱えております。
私のジェネラリストぶりが分かる診断結果は前回の記事のグラフを見てらもえれば。

【方法・ツールを紹介!】ずっと役立つ自己分析②

一方で、私が教育に携わって一番やりがいを感じるのがここでもあります。

「将来どうなりたいのか」
「更に先、人生で何をしたいのか・したくないのか」
そこから逆算して
「大学では何を学びたいのか」
と繋がってきます。

一緒に考えて言語化する過程では私も学ばせていただくことが多く、
本人が腹落ちする言葉が出てきた時は達成感があります。

ではでは本題へ。


モチベーションとは

辞書的な言葉では、モチベーションとは人が何かをする際の動機づけです。

また、動機づけには大きく
内的動機づけ:自分の内面に起こる興味・関心・意欲により行動選択をおこなうこと。有能感と自己決定感が強く影響。
外的動機づけ:他者からの評価・賞罰・強制などの刺激により行動選択をおこなうこと。
の2種類がありますが今回いう「モチベーション」は「内的動機づけ」と目的意識のことです。

私なりの言葉では、モチベーションとは未来における行動指針です。

まずは
・「モチベーション」と「自己分析」がどう繋がるのか
・何故モチベーションを自己分析の段階で明らかにした方が良いのか
について考えていこうと思います。

モチベーションと自己分析の接続点

自己分析をおこなうのは、
自分がどんな人間なのか他者に伝えるための準備ということが多いと思います。

過去の背景や価値観という自らを形成する土台の上に、
未来の行動指針を乗っけると、スムーズに伝わります。


話の流れとしては、
「将来どうなりたいのか」
「更に先、人生で何をしたいのか・したくないのか」
「じゃあ大学では何を学びたいのか・学ばないといけないのか」
という視点のもと、
そもそもなんでそういう結論に辿り着いたのか
と繋がってきます。

上の3つがモチベーションの話(未来における行動指針)
下の1つが自己分析(過去の背景や価値観による行動基準)
となることが分かると思います。

例えば
これまでの思考や行動が伴っていない事柄について
「将来〇〇したいです」と突飛な内容を言っても説得力ないですよね。

逆に
「これまで英語の原作映画を好きで見ていることが多かった。
 だからもっと英語を学びたい。英語文化についても知りたい。」
と言うような流れだと過去とモチベーションの接続がスムーズで
聞く側が納得して聞くことが出来ます

まずはこんな骨組みをイメージした上で、抽象的な部分を具体化すればもっとよくなりそうですね。

モチベーションを自己分析の段階で明らかにするべき理由

自己分析を自分がどんな人間なのか他者に伝えるための準備としましたが、
モチベーションを自己分析の段階で明らかにするべき理由は
より魅力的にかつ分かりやすく伝えるために、
過去から現在までの背景や価値観を伝えた上で
未来における行動指針(=モチベーション)を伝えることです。

また基本的に誰かに何かを伝える時は、構成を考えることがとても大事だと思っています。

偉そうに言える立場ではないですが、
この記事も
「最終ゴールとして伝えたい点は何か」
「そのためにどういうステップを辿って書こうか」
「そもそもどんな人が見てメリットを得られるのか」
「言葉の定義づけが同じ状態で話が進められるのか」
みたいなことを考えながら今書いています。

日常の中の自己紹介であれば
「こんなことに興味がある人間で、普段はこんなことやってます」で充分です。

しかし志望理由書、自己PR、ESのような採用・合格がかかっていて競争のある場合は
初対面の人に対して自分をより魅力的に分かりやすく説明することが求められます。

より魅力的にかつ分かりやすく伝えるために、
過去から現在までの背景や価値観を伝えた上で
未来における行動指針(=モチベーション)を伝えます。

ここで注意点としては
大事なのは「聞き手がイメージできるかどうか」に拘ることであり、
自分が言いたい内容を並べることではない、
ということです。

時代により変化する価値観

これは私も推薦指導しながら感じることが多いです。

インターネットが普及し、感染症が流行り、終身雇用は崩壊すると言われ、
変化に富み先の見通しが難しくなった現代。

「モチベーション」も社会全体として変化しつつあります。

5つの幸福

マーティン・セリグマンという心理学者が提唱しているモデルですが、納得する点が多いです。

「達成」「快楽」から「意味合い」「良好な人間関係」「没頭」へと
幸福の基準が変わってきているということは、
何のために生きるのか、何のために仕事をするのか、という重要な価値基準が変わってきていることとイコールです。

「乾きのある世代」とは
戦後日本を復興するために、世の中の空白を埋める仕事をおこないうことで自身も社会も豊かさを生んだ世代のことです。
過去になかったものを生み出して生活を豊かにするという価値観をベースに、仕事では働けば働くほど、経済や社会が成長し、自分への報酬も増えるというのがモチベーションでした。
一生懸命仕事をした報酬で、高い生活水準を手に入れるという快楽。
つまり成功者といわれるような社会的なステータスを手に入れることが幸福でした。


「乾けない世代」とは
生まれた時から世の中の空白がなく、何でもあった世代のことです。
上の世代が空白の多くを埋めた現在。若い世代の人は、企業や他人が作った目標を達成することと自分の人生の時間を天秤にかけることができ、家庭や友人、自分という身近で共有されている価値観を大切にします。
つまり個人的な主観が幸福であるかどうかの判断基準の主軸になってきています。

次の時代に求められること

まだまだ社会の中では少数派である「乾きのない世代」ですが、今後は時間を追うごとにバランスがシフトしていきます。

空白を埋める時代は
生活が便利になるものを作り出す
質の高いものを安価に供給する
ことに価値がありました。

一方で現在は
生活は既に便利で
安価で質の高いものは市場に溢れている
という状況です。

そこで今後大事になってくるのが他者の目線に立つ力です。
他者の欲求を見つけ、付加価値を与える能力は年を追うごとに重視されてきています。
個人のYoutuberやインフルエンサーの存在感が大きくなってきたことなどが良い例ですね。

ありがとうと言われること

「どんな人に対して、どんな風に役立つのが自分にとって幸福なのか?」
というところで考えるポイントとして、ありがとうと言われることを考えてみましょう。

誰かから「ありがとう」と言われて嬉しい時はどんな時でしょうか?
どんな時も嬉しいものだとは思いますが、
敢えて絞ってしまった方が考えやすいので
強いて言えばこれか?というものを是非1つ出してみてください。

それが自分にとって楽しくできることであり、
相手にとっては難しいことであれば、提供できる価値になります。

もしかすると
自分自身にとっては当たり前だけれど、
誰かにとっては当たり前でないこと
もあるかもしれませんね。

偏愛・嗜好性を見つけること

また先の時代を見ようと思った時に必ず出てくるキーワードが
「AI」や「ロボット」です。
それに対して代替不可能な価値を生み出せる人間の力の源が「嗜好性」「偏愛」です。

嗜好性や偏愛は非効率なものだと思います。
例えばマンガ・映画・推し活・ゲーム・ファッションなどなど。
ロボットやAIは効率化は得意ですが、非効率化は苦手です。

自分が時間を惜しまずにこだわることができることは何でしょうか?

そして「ありがとう」と言われて嬉しくもあり、
時間を惜しまずにこだわることができる部分はどこでしょうか?

私の場合は色々やってみて結局一番しっくりきたのが教育だったので、
教育を軸に置きました。

将来どんな人にどんな風に役に立ちたいのか、ということを是非
自分をアピールする際に伝えて頂きたいと思います。

相手が学校であろうと企業であろうと、
自分の持つ方向と相手の望む方向が一致して初めて
合格・採用という結果に繋がります。

まずは自分を知るというところから始めることは大切だと思っており、
3回にもわたり自己分析の話をさせていただきました!

最後に参考にした書籍を貼っておきます。

ではまた~!

【方法・ツールを紹介!】ずっと役立つ自己分析① 【方法・ツールを紹介!】ずっと役立つ自己分析②