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アルバイト体験記①FC今治(サッカークラブチームのバックスタッフ)

こんにちは!山田です。

今回は、いくつかバイトをやってきた私が一つバイトの体験記を書こうと思います!アルバイトの経験について知りたい、サッカークラブチームで働いてみたいそんな人に読んでもらえたら・・・。

なぜバイト始めた?

私はこれまでに、児童クラブ補助員や高校生向けプロジェクト型学習の臨時講師、スーパー、観光案内所(海の駅)、サッカークラブチームのバックスタッフの5つのアルバイトをしてきました。

バイトを始めたのは、高校3年の12月後半。きっかけは、大学受験の合格でした。経済的な事情などから大学受験をあまり応援してくれない親の反対。それでも夢を叶えるためにどうしても、通いたくて反対を押し切り受験し合格しました。そのため、受験時から今まで大学費用の面含め「自分でなんとかする」と決めてバイトに明け暮れてきました。

元々高校自体は、バイト禁止の高校で中々許可も下りませんでした。許可が下りてからも、「他言してはいけない」など制限もあり、コソコソしてました。(当時は「悪いことしてる訳でもなければ、自分の将来のために必死なのは皆と変わらないのにな・・」なんて複雑にも感じてました(笑))

そんなこんなで、自分の将来の夢を叶えるために、アルバイトを始めました。

タイトルにあるFC今治って何?

タイトルにも書いているように、私はFC今治.今治・夢スポーツという会社でも勤務をしていました。この会社は、「次世代のため、物の豊かさより心の豊かさを大切にする社会創りに貢献する」という企業理念を持つサッカークラブチームです。現在はJ3ですが、新しく里山スタジアムも建設されており今後サッカー協会だけでなく、町の活性化にも大きく関わってくるステークホルダーだと感じています。詳しくはこちら

「サッカーの仕事だけやってるの?」と勘違いされる方も多いかもしれませんが、

サッカークラブチームの会社ではあるものの、サッカーだけの仕事があるだけではありません。野外教育や実践型プログラムなどの教育事業にも力を入れています。復興支援や地元での孫の手活動など地元での取り組みも怠らず、地元愛を持ったクラブチームです。

なんでFC今治で働くことになったの?

私は、サッカーについて詳しい訳でも好きな訳でもありませんでした。なんなら、J3とかJ1の意味すら知りませんでした。(笑)もちろん、ポジションなんて分かりません。そんなサッカーについての常識すら知らない私がなぜ、サッカークラブチームのバックスタッフとして働くことになったのか。

それは、FC今治の会長である岡田武史さんの考えに、想いに惹きつけられたからです。多くの人が知っているだろうこの名前。サッカーを知らない私は、正直どれほど活躍されてきた方なのかを知りませんでした。

岡田さんと初めて出会ったのは、高校3年生の2月の卒業間近のことでした。当時の私は進路も決まり、半年後の入学後に向けてアルバイトと勉強、プロジェクト活動に走り回る日々を過ごしていました。

高3の12月、「FC今治の岡田武史さんに自分の思いや考えをプレゼンしてみない?」という一件のメールを受けました。メールの相手は、高校時代に自身の活動からご縁が重なり繋がった女性の起業家の方でした。その方は、岡田さんとも何度も面識があり、世界で活躍されている方でした。

目の前のことに一生懸命になると、他のものが見えにくくなりがちな当時の私にとってその提案がどれほど貴重なものなのか分かりませんでした。何かと好奇心だけはある私は、自分の言葉で伝えたいことを伝えられる場面で何か現状を変えられるかもと思い受け、当時一緒に活動したりしていた友人と2人でプレゼンをすることになりました。

「今度ね、岡田さんにプレゼンすることになったよ」

「どの岡田さん?」

「なんかね、すごい人らしいんじゃけど岡田武史さんってサッカーの人。」

「えええーーー!!!!!」

という会話を当時何度したか分かりません(笑)数ヶ月後には岡田さんのすごさをこんなにも実感することになるとは、当時の私には思ってもいませんでした。もちろん働くなんて、想像もしてませんでした。そこから、約2ヶ月間、高校3年間の集大成としてプレゼンの準備に取り掛かりました。学校の中で感じてきた「生きづらさ」課題感。自分達がそこに対して取り組んできたこと。それでも、変えられない無力感や未熟感。何度もぶつかり、時には涙もして、怒って、逃げ出したくなって。それでも、「自分達にできることに全力を尽くしたい」と必死にもがき当日を迎えました。

拙いながらも、必死に自分達の思いを言葉にして伝えました。そんな私たちの姿を優しく見守り、温かな言葉を向けてくださった岡田さん。中でも、「岡田さんにとってコミュニティとは何ですか?」という私の問いに対しての返答に私は惹かれ、強く共感した。そのお考えについてや当日の様子はぜひこちらをご覧ください!

そこから少し期間が空き、高校卒業後約半年間どこで働くか悩んでいました。そんな時にたまたま岡田さんにプレゼンした際に使用した資料などが出てきました。当日ことを思い返しながら、「自分もあんな思いを持つ人の元で働いてみたい。」そう思うようになりました。そこで私は、自身のこれまでの活動や将来実現したいものをまとめ直し、「ここで働かせてほしいです」と岡田さんにご連絡しました。

すぐにお返事をもらえ、お願いしてから半月後にはFC今治で働けることに。こうして高卒で私はサッカークラブチームで働くことになりました。

どんな事したの?

これはよく聞かれるんですが、本当に色々経験させてもらいました!主には、固定資産台帳の作成の手伝いから、賃貸借用書作成、野外教育プログラムのサポート、プロジェクトの企画進行、イベント運営、ホーム戦運営、準備などです。アルバイト、と一言で言っても決められたことだけをやるのではなく、自分で企画して動いたり本当に学びが大きすぎる貴重な経験を沢山しました。細かく書くと長くなりすぎるので、端的に言うと「やってみたいことを発言して、挑戦していける。人をサポートする人たちの想いに触れられる」そんな環境でした!

何を学んだ?

色々学びがあった中でも特に下記については、感じ学んだ事です。

  • 「わからないこと」を「わからないままにしない」こと
  • 伝えるときは明確に端的に分かりやすく伝えること
  • 学び続け、挑戦、発信し続けることの大切さ
  • あらゆるリスクを考え、策を練っておくこと
  • ごまかさないこと

どれも当たり前に大切なことなんですが、この勤務期間でより実感しました。

以前の私は「わからない」のに「了解です」「多分大丈夫です」と相手に何度も聞き返すのが申し訳なく言ってしまっていました。勤務初めも何度かやってしまい、間違ってしまったり、逆に手間をとらせてしまったりと迷惑をかけてしまったこともありました。だからこそ、それからは余計な手間や失敗を防ぐためにも「わからない」をそのままにせず「もう一度教えて欲しいです」とどこが分からないのか明確にして伝えることを意識するようになっていました。

また、失敗した際についつい誤魔化してしまいがちですが、お客さま目線になった際に妥協しないことや決して誤魔化さないことが大切なんだと、FC今治のスタッフの誠実に向き合う姿から学びました。

ここで学んだことって、社会人としてだけでなく、学生としても大切なことだなと感じています。

働いてみてどうだった?

FC今治で過ごした3ヶ月半という期間。私にとって言葉に言い表しきれないほど、濃い日々でした。そして、温かい日々でした。

4月。不安と期待を抱え、迎えた初日。笑顔で初日から温かく受け入れて下さる方ばかりで、安心しました。

少しずつ、いろんな方々とお話をするようになり、相談もするように。悩みを話すと、一緒に考えてくださったり、協力して、応援して下さる方々に感謝しても仕切れません。

最初は不慣れなことばかりで、ご迷惑をかけてしまうことも多々ありました。それでも、丁寧に分かるまで説明してくださり、出来ることや任せていただけることも少しずつ増えていきました。嬉しかったのは、仕事でもふるさとや母校と関われたこと。自分の企画を意味あるものにできたこと。自分の大好きな町のことを、素敵だと言ってくれる人が増えたこと。

企画から実施までさせて頂き、本当に貴重な機会を得ることができました。

高校を卒業をしてすぐで、正直働き始めは本当に不安だらけでした。数ヶ月、どんなに辛くても、涙を流しても自分自身の選択に後悔しないために、自分自身の道を自分で切り開いていくために色々な覚悟を決めていました。しかし、温かすぎるFC今治で働く皆さんに救われ、あの温かなオフィスに安心していました。不安を不安だと言葉にでき、受け止め、応援してくれる存在があそこには居ました。しんどくても、楽しかった。

来た時には、桜の小さな花びらがまだ肌寒い風に揺られていたのに、いつの間にか緑が生い茂り、蝉が鳴き響く暑い日差しに変わっていた。

今月に入ってからは、一つまた一つと仕事が終わっていく度、離れることが寂しくなっていた。窓際の温かい日差しが少し眩しいあの席で、過ごす時間が大好きになっていた。とても当たり前に、大好きになっていました。

ホーム戦。お客さんが帰られる際、スタッフ、ボヤージュの方みんなで「ありがとうございます」と礼をする。栄光の航海が響く、夕暮れ時のあのスタジアムの光景は忘れない。

FC今治での温かな日々に、出会いにただただ感謝しています。

最後に

FC今治のpromiseでもあるこの言葉を残したいと思います。

「人生において起こることは全て、その人やその会社に必要なことが起こります。その起こったことの意味を考えます。」

どんなに大変で辛い場面に遭遇しても、意味がきっとあるんだと信じて私自身生きてます。何でも何かと理由をつけて諦めてしまう前に一度チャレンジしてみると、それが人生の転換期になったりするんじゃないかな〜なんて思いながら過ごしてます。

また、他のアルバイトについても書こうと思うので覗いていただけたら!

それでは、また〜!!