3.探究から始めよう!自分の興味関心を深める方法

こんにちは!
前回の内容では、大学は研究する場所だ!というお話でした。
今回は、研究の種になる探究について触れていきたく思います。

今学校で探究活動を進めている方もいらっしゃると思います。
その活動がしっくり来ていれば、この記事は飛ばしてもらっても構いません。

もししっくり来ていないのであれば、自己分析がてら
「探究ってどこから始めればいいんだっけ?」
「興味関心の深め方はどうするんだっけ?」
と振り返りながら読んでみてください!

こんな人に読んでほしい

・探究の始め方を知りたい人
・興味関心を深めたい人
・効果的な探究方法を学びたい人
・自分なりの研究を始めたい人

研究テーマは、自分が本当に「気になること」から始まります。
今回は、その「気になること」を見つける具体的な方法を紹介します。

ワーク1: 価値観キーワードリスト

興味を掘り下げ視点を広げる

次に、2つのワークを通じて好奇心がどこから湧いているのか、いくつかの異なる観点から見るとどんな見え方がするのか見ていきましょう。

ワーク2: 5つのWHY分析

好奇心の向くことや、選んだ価値観について、「なぜ」を5回繰り返します。

ワーク2の例

私は環境問題に興味がある

なぜ?→地球の未来が心配だから
なぜ?→次世代の生活に影響するから
なぜ?→人類の持続可能性に関わるから
なぜ?→科学技術と自然の調和が必要だから
なぜ?→新しい共生の形を見つけたいから
あなたの興味についても同じように書いてみましょう!

ワーク3: マルチアプローチシート

興味のあるテーマについて、以下の観点から考えてみましょう。

ワーク3の例

例えば「睡眠」に興味がある場合…
※考えてみることが重要であり、文量の大小は関係ありません!

自然科学的アプローチ

法則

概日リズム(サーカディアンリズム)の仕組み
レム睡眠・ノンレム睡眠のメカニズム
メラトニンやアデノシンなどの生理活性物質の働き

測定

睡眠ポリグラフ検査による脳波・眼球運動・筋電図の記録
アクチグラフによる睡眠-覚醒リズムの測定
睡眠時の体温・心拍変動の計測

実験

光環境が睡眠の質に与える影響を調査
睡眠時間と記憶定着の関係性を検証
睡眠環境(温度・湿度・音)の最適化実験

社会科学的アプローチ

社会現象

現代社会における睡眠時間の減少傾向
交代制勤務による睡眠障害の問題
SNSによる就寝時間の遅延化

制度

労働時間規制と休息時間の確保
学校の始業時刻と生徒の睡眠時間
睡眠障害に関する医療保険制度

経済効果

睡眠不足による労働生産性の低下
睡眠関連産業の市場規模
睡眠障害による医療費への影響

人文科学的アプローチ

人々への影響

睡眠習慣と精神的健康の関係
睡眠不足がコミュニケーションに与える影響
睡眠環境と生活の質の関連性

価値観

「早起きは三文の得」という伝統的価値観
「時は金なり」と睡眠時間の削減
文化による睡眠習慣の違い(昼寝の文化など)

歴史的変化

産業革命以降の睡眠パターンの変化
照明技術の発達と睡眠時間の関係
デジタル化による睡眠習慣の変容

探究のコツ

判断を保留する

最初から「これは無理」と決めつけない
「変な質問かも」と躊躇しない

視野を広げる

一つの観点だけでなく、多角的に見る
異分野との接点を探る

記録を取る

思いついた疑問をメモする
調べたことをノートに整理する

今日の課題

価値観キーワードから自分の軸を見つける
5つのWHYで興味を掘り下げる
マルチアプローチシートを完成させる

次回予告

第5回では、探究から研究テーマを見出す方法を解説します。

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