5.大学での学びを理解する

志望理由を書きたいのに、そもそも

「大学って、高校の勉強の延長?」
「研究って、具体的に何をするの?」

など…大学での学びのイメージが湧かずに困っていませんか?

こんな人に読んでほしい

・大学での学びを理解したい人
・研究することの意味を知りたい人
・学問の本質に触れたい人
・受験を通じて成長したい人

「知を生み出す」とはどういうことか

前回、大学は「研究機関」であり、「新しい知を生み出す場所」とお話ししました。
でも、具体的にはどういうことなのでしょうか?
例えば、次のような違いを考えてみましょう!

【知を知る】

教科書の内容を理解する
先生の説明を覚える
既存の理論を学ぶ

【知を生み出す】

まだ答えのない問いに挑む
新しい理論や方法を考案する
既存の知識を組み合わせて新しい発見をする

ワーク1: 知の深度を考える

以下の例について、「知を知る」段階か「知を生み出す」段階か考えてみましょう。

・教科書の公式を暗記する
・その公式が他の分野でも使えないか試す
・実験の手順を覚える
・実験方法を改良する
・先行研究をまとめる
・先行研究の限界を見つける

下のように分かれます。

フロンティア(最前線)を見つける

研究とは、その分野の「フロンティア」に立つことです。では、フロンティアはどうやって見つけられるのでしょうか?

ワーク2: フロンティアを探す

興味のある分野について、以下の手順で調べてみましょう。

「問い」の質を高める

研究の質は、「問い」の質で決まります。以下の3つのレベルを意識しましょう。
初級:答えが簡単に見つかる問い 例:「この理論は誰が提唱したのか?」
中級:調査や実験が必要な問い 例:「この理論は現代でも有効なのか?」
上級:新しい視点が必要な問い 例:「この理論を別の分野に応用できないか?」

ワーク3: 問いのレベルアップ

自分の興味のあるテーマについて、以下の形式で問いを作ってみましょう。

今日の課題

知の深度ワークを完成させる
興味のある分野のフロンティアを探す
3つのレベルの問いを作成する

次回予告

次回は、実際に探究を始める具体的な方法について解説します。

補足:分野別の例

【理系の例】
知を知る:化学反応の法則を覚える
知を生み出す:新しい触媒の開発を試みる
【文系の例】
知を知る:歴史的事実を理解する
知を生み出す:新しい歴史解釈を提案する

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