2.なぜ大学は志望理由書を求めるのか?研究機関としての大学が見たいもの

こんにちは!
2回目では、大学についての理解を深めていきます。

「なんで志望理由書が必要なんだろう?」
「テストの点数だけじゃダメなの?」
と、大学入試における志望理由書の意味を理解したいと思いませんか?

こんな人に読んでほしい

・志望理由書の意義を知りたい人
・大学の本質を理解したい人
・研究機関としての大学を知りたい人
・より説得力のある内容を目指す人

大学とは何か – 研究機関としての本質

多くの受験生は「大学は学びの場」と考えがちです。
しかしそれは不完全な理解です。大学は単なる教育機関ではなく「研究機関」なのです。
では、研究とは何でしょうか?
既知の領域を広げること
学問の力で未知の領域を切り開くこと
新しい「知」を生み出すこと

となります。

引用:井庭崇のConcept Walk「研究」と「勉強」の違い

ワーク1: 既知と未知の可視化

A4用紙を用意し、中央に横線を引きます
左側に「わかっていること」、右側に「わかっていないこと」と書きます
自分の興味のある分野について、以下を書き出してみましょう
左側:すでに理解していること、確実な事実
右側:疑問に思うこと、解明したいこと
10分間、できるだけたくさん書き出してください

探究とは何か

探究は以下のサイクルで進みます。
①「これはどういうことなのか」と問いを見つける
②調査・実験・検証を行う
③とりあえずの答えを得る
④新たな問いを見つける

引用:文部科学省 学習指導要領解説 総合的な探究の時間編

ワーク2: 探究サイクルを体験する

前回の興味関心マッピングから1つのテーマを選び、以下を埋めてみましょう!

大学が志望理由書で見ているもの

大学が知りたいあなたの像

研究への姿勢
単なる興味ではなく、探究する意志があるか
問いを深められるか

思考の深さ
表面的な理解で終わっていないか
多角的な視点があるか

実行力
実際に行動を起こしているか
具体的な計画があるか

今日の課題

既知と未知の可視化ワークを完成させる
探究サイクルワークシートを埋める
自分の興味のある分野で「わからないこと(研究すべきこと)」を3つ以上見つける

次回予告

第3回では「知を生み出す」とは具体的にどういうことなのか、実例を交えながら解説します!

#大学入試 #志望理由書 #探究 #研究 #進路選択